2月逃げる、3月去る。
短いはずの2月は、とても寒く、毎日のように雪が降り、憂鬱でした。
今年の2月は、とても長く感じたものです。
3月の声を聞くと、さすがに温かみが増し、春のきざしが見え始めました。
3月は卒業の季節、別れの季節ですが、昨夜、ジローとお別れました。
突然の出来事です。
心は一気に2月の寒さに逆戻り。
(2005年、ジローが子猫で来たときは、ブッチが面倒を見ていました。)
ジローとは、豆福の愛猫なのですが、13歳のメインクーン。
豆福は「あのヒトはよく食べるのよ」と言っていたので、猫ではなく人だと思っていたのでしょう。
食事は糖尿病療法食のカリカリでした。
夕食には、特別に猫缶を半分もらえるのが最大の楽しみでした。
もう一匹のメインクーン、アーチと半分こしていたのです。
(アーチが来ると、今度はジローが兄貴分です。仲良くケンカしていました)
夕方6時になると「ごはん まだ~? 早く頂戴!」と催促に来たものです。
自分のをさっさと食べ終えて、アーチが残すのを待っている。
都合よくアーチが残すと、それも喜んで始末するので、食器はいつもピッカピカ。
よく食べ、いびきをかきながらよく寝て、体重9~10kg。
存在感のあるヒトでした。
2年ほど前、ジローは左後ろ足の付け根に軟骨腫瘍が見つかりました。
足の切断か、経過観察かの二者選択を迫られましたが、元気だったこととジローのQOL(生活の質)を考えて、経過観察することにしました。
元気にしていたのですが、軟骨肉腫は徐々に大きくなり、痛みに耐えられなく成ったので、昨年10月に片足を切断しました。
どうなることかと不安でいたのですが、片足でピョコンピョコンと上手くバランスを取って歩くのです。
お風呂の洗面台の蛇口からチョロチョロと流れる水を不器用に飲むのが好きで、しょっちゅう風呂場から「水~、みず~!」の催促。
動物の運動補完能力はすごいものです。
(アーチはジローが大好き、しがみついて寝ます)
時々妙なセキをするようになり、肺に転移したのかと疑ってみたり、尿の出が悪くなって、どうしたことかと心配したりしましたが、相変わらず食欲は旺盛。
甘えん坊で、いびきも存在感あるものでした。
元気でいたので、このまま、あと数年は一緒に暮らせると思っていました。
ところが、お別れは突然にやってきたのです。
定時に大好きなトロミのある猫缶とカリカリを食べてから、猫のトイレに入りました。
「あれ?さっきもトイレに行ったのに?」
三本足ではトイレが不自由なので、豆福が介助をしていたのです。
今回のトイレは、下痢便でした。
お風呂の床にジローを出して、下痢便を片付けていると風呂場で異変が起きたのです。
ジローが動かない! 呼吸をしていない!
ジローどうした! ナニが起きた! しっかりしろ!
いくらマッサージをしても、いくら名前を叫んでも
・・・・・・・・・・
あれよあれよと言う間に逝ってしまいました。
(ジローとお別れです。大好きなCIAO缶を添えて)
豆福は涙に暮れ、食事が喉を通りません。
「なんで、先に行っちゃったのよ?」
まさかの急死に、茫然自失。
昨夜は一睡もしていません。
ジローの生家、Michieさんにメールしたところ、ジローの父親ブーパパも2日前に亡くなったのだそうです。
ジローは、虹の橋のたもとに旅立ったのだ。
そこで、ブーパパと一緒に暮らすのだ。
もしかしたら、先に行っているブッチも一緒かもしれない。
豆福は懸命に分かろうとしているのですが、心と体が納得しない。
さっきまで、元気でいたのに!・・・・
心の準備ができていないのに連れて行かれてしまった。
もう、ご飯を催促する声は無い、低音のいびきも聞こえません。
妙に静かで、落ち着かない。
時間が解決してくれるのを待つしか無いのですが、豆福には、寂しく切なくつらい日々です。
こんなときボクが、気の利いたセリフを言えるといいのに・・・思いつけず、くやしい。
ps
落ち込んだ話にお付き合いさせてしまい、申し訳ありません。
近日中に、陽気な豆大福に復帰するつもりです。
少しのお時間をください。