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ローズミンタラ

夜会 江戸の闇で遊ぼう


「さてさて、電気が無い時代の江戸で大人たちはどうやって遊んでいたのでしょうか?」

こんな書き出しのお誘いがありました。

「夜会」のポスターです。

s-1027-1夜会 江戸の闇で遊ぼう 

ポスターにある和蝋燭(わろうそく)の迫力に惹かれて、豆福と「ゆう」へ。

この太い蝋燭は、「百目蝋燭」と言います。

百も目がある妖怪変化が出てきそうな名前。

古(いにしえ)から「百鬼夜行」と言って、深夜には鬼や妖怪の群れが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するのです。

「百」と「闇」は、怖いもの。

暗い室で大きな蝋燭が風もないのにゆらゆらと・・・一人だと、ちょっとたじろぎます。

夏の暑い盛りならいさ知らず、冬に怪談話?


いやいや。

百匁(もんめ)の大きな蝋燭が訛って(?)百目蝋燭というようになったのだそうですから、怪談話ではないのです。

ちなみに百匁とは、約375グラムです。

 

でも、大ホールの入り口からして、怪しい雰囲気。

今夜のナレーターであり、仕掛人でもある太田翁が、怪しい人影をつくってくれました。

入口からして怖い。サービス満点です。

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右側の人物が太田翁です。

灯りの奥の暗闇

衝立の奥にも、なにかいそうな気がしませんか? ・・・ひゃ、ひゃ、百鬼?

 

大ホールに入ると、蝋燭が数本、青い照明が3灯 暗くて誰が誰なのか分からない。

今宵は、お酒を呑みながらでもOK!

多少、赤くなっても分かりません。

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入り口を入ると、すぐにお酒、焼酎、ワイン、ウーロン茶、etc。

お酒片手に、江戸の闇!

飲む前から、気分は高揚してきます。

 

【イントロは、細棹三味線】

端唄(はうた)をバックグラウンドにして飲めるのです。

いいね~、しゃれてるね~!

 

 

【壱番手は、闇(やみ)落語】

この落語家の名前が凄い。

「月の輪熊八」

落語の長屋話には「熊さん、八っつあん、ご隠居さん」がつきもの。

その「熊さん」、「八っつあん」の名前を貰った上に「月の輪熊」?

北海道産の熊は、「羆(ひぐま)」。

「月の輪熊」と言うからには、本州産のヒトなのでしょう。

月の輪熊の「熊」と熊八の「熊」をダブらせて使っている。

強そうでもあり、とぼけているようでもあり、何ともしゃれた芸名です。

あ、今回のお話は、兄弟の人情ものの落語でした。

 

 

【弐番手は、闇(やみ)舞踊】

一人、薄い衣を纏い、ゆるやかに踊る女性。

ナビゲーターによると、創作舞踊は見る人それぞれが感じたままに受け止めていいというのですが、ボクの脳裏に浮かんだ言葉は ”You were born”  ”We were born

「風通しの良い肉体を目指し舞い続ける」と彼女は言っているのですが・・・

創作舞踊はボクのレベルでは、難度が高かった。

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【参番手は、闇端唄(やみ はうた)

三味線で伴奏する短い俗謡で、長唄の対局とされることもあります。

演者に近い最前列に席を確保したのですが、裏をかかれてしまいました。

端唄は会場の後方で演じたのです。

和服の妖艶な女性が細棹三味線を弾きながら唄っていました。

なぜ、「妖艶」かというと、

上方(京都)いろはかるたに「夜目、遠目、笠の内」というではありませんか。

 

ときどき耳にするこの唄

♪ 梅は咲いたか 桜はまだかいな 

これは「しょんがえ節」を基にした江戸端唄(はうた)。

花柳界の芸妓を花や貝に例えたお座敷唄。


梅は若い芸妓、桜は姐さん、柳はゆらゆら移り気、山吹は実を結ばない浮気性だとか。

なかなかとオツな曲なのでYouTubeをリンクしておきます。

東京小唄清元教室 の YouTubeです。

梅は咲いたか

 

 

【肆(よん)番手は、太棹三味線】

タイトルは、太棹(ふとざお)三味線ですが、演じるのは太棹だけではありません。

細長い二尺ほどの竹を縦笛のように扱い、

極太の孟宗竹のような竹は、スイスのホルンのように扱いました。

その竹から、重低音が響く。

空気を振動させ、床を揺らせ、椅子を揺らし、ボクの身体にも振動が伝わってきます。

仏壇のおりんのような楽器、大きなどんぶりのような楽器、厚手で円形の楽器も扱いました。

不思議な音が鼓膜に響くのです。

暗闇では、耳が鋭敏になり、小さな音でも拾い上げます。

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太棹三味線は、津軽三味線とも呼ばれ、ことばどおり三味線の棹が太い。

津軽地方の民謡や義太夫に使われるようで、端唄・長唄で使う細棹とは対極にあります。

太棹三味線は、喧嘩三味線のようで、ヒトを鼓舞します。

この太棹三味線でエンディングになるはずだったのですが、アンコールが湧きました。

それだけの迫力があったのです。

 

江戸時代、和蝋燭の揺らめきが最大の照明だったのでしょう。

そこから一間(いっけん)も離れると、そこは、暗闇

暗闇に灯りをともし、三味線を弾き、芸子が舞い、ご酒が運ばれ・・・

江戸の暗闇で遊んだひとときでした。

夢見るような2時間。でも、まだ、遊び足りない! 

太田さん、ゆうの皆さん、来年も期待してるよ~!






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