
連休初日の27日(土)に道立旭川美術館のミュシャ展に行ってきました。
(これは、珍しく、撮影OKです)
右がデザイナーとしてのミュシャの地位を不動のものにした作品(ポスター)
大女優サラ・ベルナール主演の演劇ポスター「ジスモンダ」です。
評判を呼び、ポスターが貼られる都度、盗まれたという逸話があります。
会期は6月29日まであるのですが、初日に展覧会を監修したひろしま美術館の古谷可由(ふるたによしゆき)学芸部長の講演会があったのです。
これを聞きたくて9時前には美術館に到着。
9時30分開場、10時講演開始なのですが、定員が70名で先着順ということだったので早めに家を出ました。
着くと5~6名しかいなかったので、慌てることもなかったのですが、開演時には満席。
講演によると、ミュシャの生涯は3期に分けられ、前期は自然主義的な画家として、盛期はアールヌーボーのデザイナーとして、後期は自然主義的な画家として活躍していたのだそうです。
優美な曲線で女性を表すデザイナーとしてのミュシャの作品は知っていましたが、自然主義的な画家としての顔はよく知りません。
20点に及ぶスラブ叙事詩の大作も、聞いたことがあるけれど・・・という程度。
ミュシャは生涯、デザイナーではなく画家として活躍したかったのだろうというお話でしたが、よく知られているのはアールヌーボーの先駆者、デザイナーとしての顔です。
彼の作品は、商業ポスターとしてのイメージが強いのですが、あの絵を背から光を通すステンドグラスにしたらもっと素敵になるのではないかと思うのですが、欲張りでしょうかね。
作品には等身大のポスターがあるというので、展示作品は大きいのであろうと思いこんで会場に入りましたが、とても小さい作品もあって、肩透かしを食いました。
リトグラフ(版画の一種)なので、版画の手法は違いますが葛飾北斎の浮世絵の大きさと似ている気がします。
カレンダーなども展示されていたのですが、ア~ルヌ~ボ~調の女性画がメインで、日付に相当する部分は、虫眼鏡を持たなければ読めません。
コレは実用品ではなく、完璧に装飾品としての役割ですね。
面白いタイトルの作品を見つけてきました。
バレー・パントマイムのポスターです。
タイトルは「ヒアシンス姫」というものです。
北海道では、今、ヒアシンスが花盛りなのです。
時節柄、ぴったりではありませんか。
ついでに、わが家のヒアシンス姫もご紹介します。
ミュシャも羨む自然主義の画像です。
この姫は芳香を放ちます。
色に誘われ、香りに誘われる花です。
数多く咲くと、庭一面に香りが漂い、とてもリッチな気分にひたることができます。
展覧会は堪能しました。
旭川には豆福の友人がいます。
そこに入ったのですから仁義を切らねば(ご挨拶をしなければ)なりません(笑)。
ところが、地元で別用があったので、早々に帰ってきたのです
縄張り荒らし(?)をしてしまいました。
ご挨拶は、後日、あらためてさせていただきますゆえ、ご容赦あれ!
帰ってくると、旭川からメッセージカードが届いているではありませんか!
もしかして、縄張り荒らしに気づいていた?
何ということでしょう。
展示会グッズのチョコを頬張りながら、頭をポリポリ。


