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ローズミンタラ

かな書道展

近美(北海道立近代美術館)で「さわらび會書展」が開催されていました。

豆福の友人も出品しているとの連絡を受けていたのですが、野暮用が続いて、重い腰を上げられずにいました。

会期は11月末まで。

このままでは書展が終わってしまう。

滑り込むように、29日に行ってきました。

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(お断りしていなかったのでアイマスクで・・・お許しあれ!)

現代作家による書の展示会。

かな書道研究団体「さわらび会」の後継者として松本暎子氏が主宰して30年の節目を迎えたことを記念して開催されたもの。

北海道書道展の172人の作品と、道外の美術館などに所蔵される平安時代の古筆や現代の名書などを展示。

柔らかで優美な書体が持ち味。

 

千年も昔の名書が展示された室の撮影は、NG。

その他はOKでした。 

少しご紹介します。

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出品したご本人は忙しいだろうからと連絡も取らずに行きました。

ところが、会場の途中で「アレッ?」

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ご本人とばったり。

今日は会場に来る日だったのです。


彼女の作品は

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萩原朔太郎の詩の一節ですね。

「こころをばなににたとへんこころはあぢさゐの花 ももいろに咲く日はあれどうすむらさきの思い出ばかりはせんなくて」と目録にありました。

このアンチョコがあっても書の素養がないので、なかなか解読できません。


近づいて写してみました。

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古典の返り点(レ点とも言います)を振ったかのように下を読んでから上を読むという書法。

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う~ん、凝ってます。

 

周りを見回しても、とてもカラフル。

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出口付近に18人の書が六曲の金屏風に飛び交っていました。

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このとき扇を的に飛ばす投扇興(とうせんきょう)という遊びが思い浮かびました。

 

話は本題からそれるのですが、

この遊びは、扇と的(蝶)と的を乗せる台(枕)の三つが道具です。

扇を飛ばして蝶に当て、扇、蝶、枕の倒れ方を点数にするもので、この点数の名前に「さわらび」というのがあるのです。

調べてみると、扇と蝶が地に落ち、蝶が立っているというのが「さわらび」でした。

高度な技術です。

書道の先生たちも投扇興に興じたのかもしれません。

 

遊びで「さわらび」とは不謹慎なとお叱りを被りそうですので、少し高尚にして締めましょうかね。

「この春は たれにか見せむ 亡き人の かたみに摘める 峰の早蕨」

「源氏物語」第48帖、早蕨の巻からの引用です。

 

こちらは雪景色なのですが、近美は春霞漂う、かな文字の書展。

しばし雅(みやび)の世界に浸ってきました。

 

 

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