
陽の光は強いのに、風が冷たい。
左脚が冷たい。
家の中は温かいはずなのに・・・気圧に身体が反応しているんじゃろか?
そんな言い訳をして、今日もローズミンタラの外仕事は、お休み!
【ドナルド・キーンの東京下町日記】
お休み閉門蟄居中のお相手は、「ドナルド・キーンの東京下町日記」でした。
彼はコロンビア大学在籍中に英訳版「源氏物語」を手にして日本文学の虜になり、日本に魅了され、東日本大震災の翌年には日本国籍を取得して、亡くなるまで日本に住みました。
英訳した「日本文学選集」を通じて日本の文化を世界に紹介してくれました。
その選集には『源氏物語』、『方丈記』、『徒然草』を始めとして『破壊』、『すみだ川』といった近現代までの作品が網羅されているのだそうです。
日記には、日本文学の伝道師と称していたドナルド・キーンと同時代の作家たちとのエピソードも載っていて、興味を惹かれるものでした。
登場する人物は、谷崎潤一郎、永井荷風、三島由紀夫、川端康成、瀬戸内寂聴、小田実、正岡子規、高見順・・・etc。
【永井荷風】
永井荷風については「彼よりも美しい日本語を繰った人を私は知らない。」と評しています(「荷風のまなざし」の稿で)。
もう少し引用すると「私は荷風の『すみだ川』を読んだ。絶妙な言い回しで下町が描写され、それでいて流れるような文章に「これぞ日本語の美」と感動した。古典が専門の私が最初に英訳した近現代文学が『すみだ川』だった。」
アメリカ人(失礼!日本国籍を取得したのでした!)にここまで高く評された『すみだ川」とは、どのようなもの?
【青空文庫】
遅ればせながら、スマホの「青空文庫」(無料)で「すみだ川」を読んでみることにしました。
青空文庫とは、「著作権が消滅した作品や著者が許諾した作品のテキストを公開しているインターネット上の電子図書館」(ウィキペディア(Wikipediaから引用)です
読み始めは「これが、日本の美?」と訝ったのですが、読みすすめるうちにテンポのいい文体に引きずり込まれて行きました。
完読していないのですが、楽しめそうです。
【青空朗読】
そういえば、作品を朗読するアプリもあったはず。
オーディブルという有料のソフトが有るのですが、無料のは無いの?
検索すると、「青空文庫」に呼応するように、「青空朗読」というソフトがありました。
青空文庫の書籍を音声で朗読するサービスです。
まだ、590作品ですが、これから増えてくることでしょう。先のお楽しみです。
スマホではGoogleなどの検索ソフト経由でした。
「青空文庫」のように単独アプリで登録できると、もっと便利になるのに・・・
残念ながら「すみだ川」は、登録されていなかったのですが、何と与謝野晶子訳の「源氏物語(空蝉、桐壷、帚木、夕顔、若紫)」が登録されていました。
長時間ものですが、目と耳に受動的に入ってくるので楽ちん。
その代わり? ボーッとしていると、先に行ってしまうので、置き去りにされかねません。
【Stay home】
コロナの猛威で「Stay home」といわれ、外出がはばかられます。
お出かけできないのは残念だけれど、外は寒いことだし、いろいろなソフトを試すのにいい機会だと思うことにしましょう。
ん~! もしかして、これって、ヤセ我慢?


