
先日は、薔薇のカクテルの返り咲きをご覧いただきました。
今回は、ピエール・ド・ロンサールの返り咲きの始まりです。
木立ち性の四季咲きのバラは年に3回咲くので、季節に応じて1番花を春バラ、2番花を夏バラ、3番花を秋バラと呼びます。
つるバラは年に1回咲く、一季咲きが基本です。
ところが、株が充実してくると、花後の剪定をした後にシュートが伸びて再び咲くことがあります。
これは「返り咲き」と呼ばれます。
カクテルやピエール・ド・ロンサールは、株が充実しているんでしょうね。
ルージュ・ロンサールは、まだ充実してないので、今のところ一季咲いて終わりです。
そういえば、
ハンギングバスケットが面白いことになっていました。
ハンギングバスケットに「カクテル」が咲いている!
あの小さな鉢に、ツルバラが咲いている?
そんなことありえん。
そうなんです。
そんなことありえん。
ラティスの表(おもて)に咲いているカクテルが、裏に伸びてきたのでした。
黄色の丸印の隙間から出て来たのでした。
ラティスの隙間からハンギングバスケット近くに出て咲いたので、鉢の中で咲いたように見えたという次第です。 借景の一種でしょうかね。
もう一つ、動く絵画にも。
花の成長に従って絵画が変化する額縁です。
赤紫のクリーピアが額縁から咲きこぼれています。
今回は、薔薇のカリネラ(ピンク)が参加しました。
これは、額縁の下から伸びたカリネラがちょうど額縁の前で咲いたのです。
ちょっと見には、「ありえん」筈のものが実現しちゃいました。
夏薔薇は成長が早いので、見ごろの適期を見逃しがち。
しかも最近は温暖化で開花が早まっている?
春バラの開花は、例年「6月下旬から7月の上旬にかけて」だったのですが、今年の開花は「6月中旬から下旬にかけて」でした。
1/3月ほど早くなってしまいました。
このペースで、秋薔薇へと咲き進むと、どうなっちゃうんでしょうかね~?
四季咲きのバラは、4回目が咲く?
そんなことないか!
開花が早まるのは喜ばしい気もするのですが、
他方では「秋の薔薇はしっとりと大人の色で咲く」と言われる薔薇を見ることができなくなるのではないかという不安がよぎります。
秋薔薇は、やっぱり、涼しくなってからだよね。
薔薇姫に言い聞かせています。
「そんなに急がなくても、いいよ」と。


