ローズミンタラ

若冲 ( じゃくちゅう ) 展



今日のお話しは、若冲 ( じゃくちゅう ) 展。

昨日のルノアールは、人物がテーマでしたが、

若冲は、動植物が画題。

s820-1パンフ1


伊藤若冲の 「 仙人掌 ( サボテン ) 群鶏図 」 の雄鶏は迫力があって、

吉祥の席にぴったりの絵。

23年前の賀状に若冲の雄鶏を使わせてもらいました。



若冲の群鶏図などで、そのすごさを味わってはいたのですが、

今年の新聞に若冲の花鳥画80年ぶりに発見との記事が載り、

s820₋2新聞記事

その後、NHKでさんざん若冲の特集を放映していたので、

見に行きたい気持ちが昂りました。

しかも、鳥獣花木図屏風 ( 縦1687ミリ × 横3742ミリ × 2双 ) の大作

s820-3鳥獣花木図屏風

この画像では、見分けが困難なのですが、8万6千個の

1㎝角の桝目で構成されていて、

その桝目を一つ一つ彩色しているというのです。

まるでモザイク画のような味わい。

当時の西陣織の技法を応用したものではないか言われていますが、

コンピュータグラフィックスに勝るとも劣らぬ枡目描き。

しかも、しかも、見る角度によってその枡目の色が変化する!

江戸時代に、そんな描き方を思いつくなんて、若冲、おそるべし!

彼は、

「 千載具眼の徒を竢つ

( 千年後に自分の絵を理解してくれる人が現れるのを待つ ) 」

と言ったのだそうですが、

豆福は、「 彼は、千年後の世界から来たのではないか 」 と

怪しんでいました。

もしかしたら、もしかしたら、本当にそうかもしれません。



展示会場は上野公園内の東京都美術館。

9時30分がOPENなので、余裕をもって8時20分に到着。

ところが ? ? ? ! !

何と、行列が300m以上も続いている!

s820-4_20160515225756603.jpg

4列で並んでいるので1mに8人立っていると仮定して、2400人?

ワオー!

最前列の人は、いったい何時に来たのでしょう?



会場は、地階からスタートして、1階、2階まで。

地階に80年ぶりに発見された孔雀鳳凰図と、旭日鳳凰図が

並列展示。

s820-5.jpg

発見された孔雀鳳凰図は、尾羽のハートがチャームポイント。

1階の老松白鳳図の尾羽にもハート、このハートは赤と緑

s820-6赤と緑

いきなり、今回のスターに謁見してしまいました。



このあとの作品には、何があるんじゃろ?

大丈夫,、大作ばかりでした!

1階は、釈迦三尊像とそれを取りまく30幅の動植綵絵

正面に三尊像を配し、左右に動植綵絵を一望できるように

配置した会場は、圧巻。

画像ではご紹介しきれないので、東京都美術館の若冲展を

リンクさせておきますので、よろしければ、ご覧ください。

若冲展
http://jakuchu2016.jp/#!/about



これぞ、若冲! と言わんばかりの動植綵絵

作品は、人の背丈ほどもあるのですが、

入場者が多くて、なかなか前へ進みません。

業を煮やして離れて見ると、作品の下半分が見えない。

オペラグラスで見ている人もいました。

東京で、人気の作品を見るというのは、タイヘンです。



2階は、遊び後心のある作品。

s820-7菜虫譜
鳥獣戯画ではないのですが、菜蟲譜のカエル(左下)は目玉キョロリで漫画チック。



s820-8月に叭々鳥図&雨龍図
叭々(はは)鳥と雨龍の作品では、想像をたくましくしました。

驚きのあまり、龍は口を開けたまま、閉じるのを忘れ、

鳥は、飛ぶのを忘れて落下してしまったのです。

そう見ると、ちょっと楽しい。



s820-9.jpg
麻呂(まろ)眉で、しなを作っている虎図。

どう見ても、擬人化風。



s820-10鯨と象図屏風
潮を噴き上げる鯨は、男性に、

曲線美の象は、女性に見えるのですが

ボクのメガネに色がついているんでしょうかねー?



若冲さんには叱られそうですが、想像が膨らむ作品ばかり。

とても楽しい2日間でした。



ps.

上京した本来の目的は、

学生時代にお世話になった下宿(理髪店)のマスターが

この冬に他界したので、

遅ればせながらお参りに行くことでした。

卒業してからもお付き合いが続き、もう、半世紀。

冬は、吹雪で飛行機が欠航するなど、

あまり結構でないことが起きるので、

その心配がなくなってから行くことにしていたのでした。

家業は、息子さんが継いでいます。

昔話に花が咲いて、こちらの方も、楽しいひととき。

麻雀と女好きのマスターの供養は、昔話で締めくくりました。

きっと冥途の三丁目でくしゃみをしているに違いありません。









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コメントコメント


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臨場感たっぷり!

ルノアールの優しい光と、若冲のエネルギーがビューンと
伝わってきました。素晴らしい鑑賞眼?否、鑑賞心(勝手に造語)に感激です。ご縁を大切にされる豊かな心に通じるものを感じました。素敵な旅のお土産を分けていただきました。

jyarinnko | URL | 2016/05/16 (Mon) 23:45 [編集]


Re: 臨場感たっぷり!

土産話が伝わって、嬉しい。
木漏れ日に見られるようなルノアールの光と陰、細密で不思議な若冲の絵。 堪能してきました。
マスターのお参りにかこつけて、遊びほうけてきましたが、遊び人のマスターのことです
きっと、笑って許してくれることでしょう。

笑門庭大福 | URL | 2016/05/17 (Tue) 10:53 [編集]


 
 

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